人生初の一人暮らし。

ボゴールでは、コスと呼ばれるアパートのような下宿のようなところで人生初の一人暮らしをした。

 

コスへの入居初日には、現地での活動先高校でパートナーになってくれている女性2人が付き添ってくれた。ふたりは日本語も少し話せるので、インドネシア語がほぼできなかった私にはとても心強かった。

 

私が住むコスは、2階建ての、たぶん全部で14部屋くらいあるうちの一室。車が4、5台くらい頑張れば駐車できるんじゃないかなというスペースもあった。

 

入口にはセキュリティの兄ちゃん(19歳くらい)と、おじいちゃんがいて、何か困ったことがあればこの2人に相談すればいいらしい。

 

2階へ行き、私が住むことになった部屋に入ると、ベッド、机×2、椅子×1、冷蔵庫、ウォーターサーバー、棚、洋式水洗トイレ、温水シャワー、壁かけTV、エアコンが付いており、キッチンは共同だった。温水シャワーがあったのはとてもありがたい。

 

共同キッチンは、2階の屋外にあった。謎の虫は飛んでいるし、蟻はコンロや流しを悠々と歩いてるし、足元には野良猫がいるし、まあとりあえず清潔ではない。そして共同キッチンにある共同冷蔵庫には誰のものか分からない食料がたくさん詰まっていた。

 

ちなみに共同キッチンのすぐ隣には、祈祷部屋(半屋外)もあった。さすがムスリム人口が世界一の国。

 

コス全体を一通り案内してもらってから、自部屋に戻る。広さは6帖くらい、床は白い大理石的なタイルで、壁も冷んやりとして気持ちいい。天井は高いし、ベッドの部屋の占有率が高いけど(ダブルかクイーンサイズだった)いい感じ。外には緑の植物も並べてくれてるし、雰囲気もいい感じ。

 

今度は入居時の破損・備品チェックに入る。

この入居時チェック、ちゃんとやってて良かった。

 

次回に詳しく。

 

 

ボゴールについてざっくりと。

2016年8月某日

 

インドネシアの首都ジャカルタから車で1~5時間(※渋滞)、電車で約2時間。

 

雨の町(Kota Hujan)と呼ばれるボゴールに数か月間住むことになった。

 

東南アジアの国々ではスコールが有名だが、ここボゴールもご多分に漏れずというかそれ以上に、雨季乾季関係なく、ほぼ毎日、土砂降りの雨が降る。

 

さっきまで快晴だったのに、あれ、だんだん暗くなってきたかな、と思うのも束の間、ポツ、ポツ、ポツ、、、ドシャーッとバケツをひっくり返したような雨が1~2時間降り、そしてひとしきり降るとさっきまでの雨がウソみたいにまた快晴になる。それがほぼ毎日。「雨の町」という名は伊達じゃない。

 

この大雨は毎日夕方4時くらいに降ることが多かった、と思う。一旦雨が降り出すと、ものの5分で地面には数センチの水が溜まる。雨の量がハンパないこともあるけど、道端の溝にはゴミか何かが詰まってしまっているために排水が追い付いていないことも一因だと思っている。

 

雨が降り始めると、現地の人は皆近くの屋内に入って雨が止むまで雨を眺めながらじっと待つ。そんなときはたいてい私もスマホも見ずに、ただ近くのおっちゃんと話しながら雨を見つめて、待つ。

 

私がスマホを見ない理由はひとつだけ。ネットに繋がらないから。

 

今はもうそんなことはないかもしれないけど、当時は、雨が降る1時間程前~雨の最中~雨があがって1時間程の間はネットがほぼ繋がらなかった。

 

まだプルサ(通信量残高)は充分残ってるのに、なんでさっきからメッセージ送信できないのかな、あれ、電波がたってない。圏外でもないのに、電波がない。そう思っていると数十分後にはたちまち雨が降ってくる。

 

雨雲が分厚すぎて電波を遮断してしまうからだ(?)とかいう本当か嘘か判断できないような話を聞いたことがあるけど、1週間もすれば雨の前後は電波が立ってないことにも慣れてきて "結構当たる天気予報" みたいな感じに軽く受け流して過ごしていた。

 

雨の他でいうと、この地域は自然が多く、また標高が高いため、1年を通して涼しい気候である。毎日降る雨も打ち水の役割を担ってくれているからかもしれない。夜になるとブランケットに包まらないと寒くて寝られない日もあるほどだった。そのため暑さ厳しいジャカルタの人たちが、避暑地として週末に多くの人が遊びにくる地域でもある。日本でいう軽井沢といったところか。

 

週末は軽井沢を目指してくる人たちの車で大渋滞。車間距離ハンパなく狭い。インドネシアの人は運転が上手いのか・・?(たぶんそんなことはない(事故も多い))

そして、とにかくうるさい。どこかで必ず誰かがクラクション鳴らしているし、そのクラクションは一音が長い。プップーッじゃなくて、プーーーーーーーーッ。なぜ。まあいいけど。

 

日曜日の夕方からはジャカルタ方面へ向かう高速道路の入り口はすごい渋滞。日曜の夕方にボゴールからジャカルタを通って空港へ行くのに5時間くらいかかったこともあった。二度と経験したくない。

 

あと渋滞がひどくなるのは、大統領がきたとき。大統領の別荘がボゴール中心の植物園の中にあり、大統領がきたときは周りの警護が高まるためか、いつもなら15分程で周りをぐるりと行けるところ、1時間程かかることになり、危うく遅刻するところだった。

 

 ボゴールの特徴ざっくり振り返り、おわり。